朝晩は涼しいのに、日中は半袖でも汗ばむ。秋の衣替えは、この寒暖差のせいで「いつやるか」がいちばん難しい家事です。
この記事では、秋の衣替えを始める気温の目安と、夏服をしまう前の洗濯・防虫・湿気対策、収納の順番、そして子ども服のサイズアウト整理までをまとめました。
秋の衣替えはいつ?気温の目安は「最高気温20℃前後」
秋の衣替えは、昔からの習慣では10月1日がひとつの区切りとされてきました。ただ、近年は10月に入っても暑い日が続く年があり、日付だけで決めると失敗しやすくなっています。
そこで目安にしたいのが気温です。宅配クリーニングの「せんたく便」のコラムでは、秋の衣替えの時期を9月下旬〜10月中旬、気温は最高気温20〜23℃としています(出典:せんたく便「衣替えはいつから?」)。ほかにも最高気温15〜20℃を目安とする解説があり、資料によって幅があります。
もうひとつ参考になるのが最低気温です。ライオンの暮らし情報サイトLideaは、ウェザーニューズとの共同調査をもとに、最低気温が20℃を切ると約5割、18℃で約6割の人が半袖から長袖に移行すると紹介しています。同記事は「20℃を切ったら準備、18℃を切ったら衣替えの時期」とまとめています(出典:Lidea「秋の衣替えはいつから?」2026年9月更新)。
整理すると次のとおりです。地域や体感で前後するので、判断材料として使ってください。
- 最低気温が20℃を下回り始めたら。長袖や羽織りものを手前に出し、準備を始める
- 最高気温が20℃前後の日が増えたら。夏服をしまい、秋服を主役に入れ替える
- 最高気温が15℃を下回る日が出てきたら。厚手のニットやコートを出す次の入れ替えを考える
おすすめは、一度に全部入れ替えない「2段階方式」です。まず真夏にしか着ない服だけをしまい、半袖Tシャツは重ね着用に数枚残しておきます。
しまう前の洗濯「しまい洗い」で黄ばみと虫食いを防ぐ
見た目がきれいな服でも、汗や皮脂の汚れは繊維に残っていることがあります。これが半年後の黄ばみや虫食いの原因になるとされています。
Lideaでは、黄ばみを防ぐには皮脂汚れをしっかり落とすことが肝心だとして、脇・襟・袖口などに部分洗い剤や液体の酸素系漂白剤で前処理をする方法を紹介しています。
- 一度でも袖を通した服は、洗ってからしまう
- 脇・襟・袖口は、洗う前に部分洗いをしておく
- 洗濯表示を確認し、家庭で洗えない服はクリーニングに出す
- 洗った後は、厚みのある縫い目まで完全に乾かす
特に大事なのが最後の「完全に乾かす」です。生乾きのまましまうと、収納の中に湿気を持ち込むことになり、カビやにおいの原因になります。晴れて空気が乾いた日を選んでください。
防虫剤は「衣類の上」に置き、種類は1つにそろえる
衣類を食べる虫は、ウールやシルクなどの動物繊維を好むとされています。汚れが残っているとほかの素材も被害を受けることがあるため、洗濯と防虫剤はセットで考えます。
防虫剤の置き場所には決まりがあります。ホームセンターDCMの解説によると、防虫剤から出る成分は空気より重く、上から下へ降りていくため、衣類の上部に置くのが効果的です(出典:DCM「防虫剤の上手な使い方」)。引き出しや衣装ケースなら、服のいちばん上に載せてください。
- 置き場所。引き出し・衣装ケースは衣類の上、クローゼットはパイプに吊るす
- 種類。基本は1種類に統一する。組み合わせによっては溶けて油状のシミになることがある
- 量。少ないと効果が出にくいので、パッケージ記載の使用量を守る
- 詰め込み具合。ぎゅうぎゅうに詰めると成分が行き渡りにくいので、8割程度を目安にする
湿気対策は「乾かす・詰め込まない・ときどき開ける」
夏服をしまってから次に出すまで、およそ半年あります。その間には冬の結露の時期も含まれるため、湿気対策は防虫と同じくらい大切です。
- 除湿剤は、湿気がたまりやすい収納の下のほうや隅に置く
- クリーニングから戻った服は、ビニールカバーを外してからしまう
- 晴れた日に扉や引き出しを開けて、ときどき空気を入れ替える
除湿剤は水がたまったら交換が必要なので、設置日をメモしておくと安心です。押し入れやクローゼットのカビ対策は、結露・カビ対策グッズの完全ガイドで場所別に詳しく解説しています。
収納の順番は「全部出す→仕分ける→洗う→しまう」
衣替えが面倒になる最大の原因は、順番を決めずに始めてしまうことです。私は次の5ステップで進めることをおすすめします。
- 1. 全部出す。夏服を一度すべて出し、持っている量を目で確認する
- 2. 仕分ける。来年も着る・迷う・手放すの3つに分ける
- 3. 洗って乾かす。来年も着る服だけをしまい洗いして、完全に乾かす
- 4. しまう。しわを防ぐため服は立てて並べ、いちばん上に防虫剤を載せる
- 5. ラベルを貼る。ケースの外側に中身とサイズを書いておく
ポイントは、洗う前に仕分けることです。先に洗ってしまうと、結局手放す服まで洗う手間がかかります。
クローゼット全体の整え方はクローゼット収納術のコツ5つに、しまう場所そのものが足りない場合の工夫は壁に穴を開けずに収納を増やすアイデアにまとめています。
子ども服は「サイズアウト整理」を同時に済ませる
子どものいる家庭では、衣替えはサイズアウトした服を整理する絶好の機会です。子どもは半年で大きく成長するため、今ぴったりの夏服は、来年の夏には着られない可能性が高くなります。
- 来年も着られる服。しまい洗いをして、サイズ別にケースへ入れる
- お下がりにする服。サイズと季節をラベルに書き、下の子用のケースへ分ける
- 譲る・売る服。状態のよいうちに、早めに行き先を決める
- 手放す服。シミや傷みが目立つものは処分する
お下がり用のケースには「110・夏」のようにサイズと季節を書いておくと、必要なときにすぐ取り出せます。
よくある質問(FAQ)
Q. 秋の衣替えは何月にするのがよいですか
A. 目安としては9月下旬から10月中旬と紹介されることが多いです。残暑が長引く年もあるため、日付より気温で判断するほうが失敗しにくくなります。最高気温が20℃前後の日が増え、最低気温が18℃を下回る日が出てきたら始めどきと考えてください。
Q. 一度しか着ていない服も洗ってからしまうべきですか
A. 洗ってからしまうことをおすすめします。見た目がきれいでも、汗や皮脂は繊維に残っていることがあり、時間がたつと黄ばみや虫食いの原因になるとされています。
Q. 防虫剤は違う種類を一緒に使っても大丈夫ですか
A. 基本は1種類に統一するのが安全です。組み合わせによっては防虫剤が溶けて衣類に油状のシミを作ることがあると案内されています。併用の可否はパッケージに表示されているので、買い足す前に確認してください。
Q. クリーニングのビニールカバーは掛けたままでよいですか
A. 外してからしまうのが一般的です。ビニールは通気性がなく、中に湿気がこもりやすいためです。ほこりが気になる服は、不織布のカバーに掛け替えてください。
Q. サイズアウトした子ども服はいつ整理するのがよいですか
A. 衣替えのタイミングがいちばん効率的です。しまう前に「来年も着られるか」を確認し、着られない服はその場でお下がり・譲る・手放すに分けます。
まとめ
秋の衣替えは、最高気温20℃前後、最低気温18℃をひとつの目安に、2段階で進めるのが失敗しにくい方法です。しまい洗い・完全に乾かす・防虫剤は上に・湿気を逃がすという基本を守れば、来年の夏に気持ちよく服を出せます。
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