毎月引き落とされているお金を、一度きちんと並べてみたことはあるでしょうか。口座やカードから自動で出ていく固定費は、契約したときのまま何年も見直されないことが少なくありません。
この記事では、家計の固定費を見直す手順を、サブスク、通信費、保険、電気とガスの順にまとめました。やることはどの項目でも同じで、書き出す、年額に換算する、使っていないものを止める、の3つです。節約額は家庭によって違うためお約束できませんが、手順は誰でも今日から始められます。
固定費の見直しは「手順」を決めてから始める
総務省の家計調査(2025年平均・二人以上の世帯)によると、消費支出は1世帯あたり1か月平均314,001円で、このうち「光熱・水道」は24,547円でした。12倍すると年間でおよそ29万円です。月額では小さく見えても、年額に直すと印象が変わります。
出典は総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2025年(令和7年)平均結果の概要」です。平均値なので、目安として見てください。
私がおすすめする手順は、次の3ステップです。
- 書き出す。契約を金額と支払日つきで一覧にします
- 年額に換算する。月額を12倍して並べます
- 使っていないものを止める。解約やプラン変更を検討します
順番は、止めやすいものからが基本です。手軽なサブスクで流れをつかんでから、判断に時間がかかる保険などに進むと挫折しにくくなります。
手順1 サブスクの棚卸し(見直しのやり方)
最初はサブスクです。動画、音楽、クラウド保存など、1件あたりは少額でも、件数が増えると合計は見えにくくなります。
次の場所を順番に確認すると漏れが減ります。
- クレジットカードと銀行口座の明細(直近2〜3か月分)
- 携帯電話料金と合算で払っているサービス
- App StoreやGoogle Playの定期購入(サブスクリプション)の一覧
- 年払いの契約(更新月にしか明細に出ないため見落としやすい)
一覧ができたら年額を書き添え、直近1〜2か月で使っていないものに印を付けます。再契約時に料金や特典の条件が変わるサービスもあるので、解約前に確認してください。
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手順2 通信費を「使った量」から見直す
次は通信費です。スマホ、自宅のインターネット回線、固定電話を、家族全員分、月額と年額で書き出します。
見直すときは、料金より先に「実際に使った量」を確認します。会員ページなどで直近数か月のデータ使用量を見て、契約容量に対してずっと少ないなら、プランが合っていない可能性があります。
- 契約時に付けたまま使っていない有料オプションがないか
- 端末の分割払いが終わっているか、割引の適用期間が切れていないか
- 家族割やセット割の条件が、今の契約状況でも満たされているか
料金プランの考え方は、総務省の携帯電話ポータルサイトに整理されています。事業者を変える場合は、通信エリアやサポートなど金額以外の条件も比べてください。
手順3 保険は「必要な保障額」を先に確かめる
保険は金額が大きくなりやすい一方、勢いで解約してはいけない項目です。年齢や健康状態によっては、同じ条件で入り直せないことがあるからです。
まずは保険証券を集めて、契約ごとに保障の内容、保険料の月額と年額を書き出します。そのうえで、保障の重複や、契約時からの家族構成の変化を確認します。
判断の前提として知っておきたいのが、公的な保障です。医療費には自己負担に上限を設ける高額療養費制度があり、万一のときには遺族年金があります。制度の概要は厚生労働省の高額療養費制度のページなどで確認できます。足りない部分を民間の保険で補う、という順番で考えると整理しやすくなります。
この記事では特定の保険商品をおすすめしません。加入や解約はご自身の判断で、必要に応じて契約先や専門家に確認してください。
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手順4 電気・ガスは検針票で使用量を確認する
最後は電気とガスです。電気の小売は2016年4月に、都市ガスの小売は2017年4月に全面自由化され、家庭でも契約先や料金メニューを選べます(出典:資源エネルギー庁の電力自由化の解説とガス改革の解説)。
検針票や会員サイトで、直近1年分の使用量と請求額を月ごとに並べます。季節で大きく変わるため、1か月だけで判断しないことが大切です。
- 今の料金メニューが、在宅時間や家族の人数など現在の暮らし方に合っているか
- 契約容量(アンペア数など)が、実際の使い方に対して大きすぎないか
- 解約金の有無、セット割の条件、ポイント還元の期限を確認したか
賃貸住宅では自由に切り替えられない場合もあるので、事前に管理会社へ確認してください。比べるときは、初年度だけの特典ではなく年間の使用量で試算するのが安全です。
見直しを一度で終わらせないためのコツ
固定費は、一度整えても時間がたつとまた増えていきます。私は年に1回、見直す日を決めてカレンダーに入れておくことをおすすめします。
書き出した一覧は、捨てずに残しておいてください。翌年は前年の一覧と比べるだけで済みます。
家計に関わるニュースを追っておくのも役立ちます。毎朝3本だけお金と詐欺のニュースが届くアプリは、Money Flashの紹介記事をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 固定費の見直しは何から始めればいいですか
A. 止めやすいサブスクから始めるのがおすすめです。書き出す、年額に直す、使っていないものを止めるという流れを一度体験すると、通信費や保険にも同じ手順を当てはめやすくなります。
Q. サブスクの見直しのやり方を教えてください
A. カードや携帯料金の明細、App StoreやGoogle Playの定期購入の一覧を見て、契約中のサービスをすべて書き出します。月額を12倍して年額に直し、直近1〜2か月で使っていないものから解約を検討します。
Q. 固定費を見直すといくら節約できますか
A. 契約の内容や世帯の状況によって変わるため、金額はお約束できません。まずは年額で書き出し、どの項目が大きいのかを把握することが出発点です。
Q. 保険は解約したほうが得ですか
A. 一概には言えません。解約すると同じ条件で入り直せない場合があるため、公的な保障と貯蓄を確認し、必要な保障額を把握してから判断してください。
Q. 見直しはどれくらいの頻度でやればいいですか
A. 年に1回が目安です。契約の更新月や、家族構成が変わったタイミングで行うと続けやすくなります。
固定費の見直しは、書き出して年額で眺める地道な作業が基本です。まずは今日、サブスクの一覧を作るところから始めてみてください。
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