子どもが野球やサッカー、スイミングを始めて数か月たつと、最初の勢いが落ち着く時期が来ます。練習には通っているのに本人が上達を感じられていない様子で、どう声をかければいいか迷う家庭は少なくないと思います。
私は子どものスポーツ記録アプリを作っています。作りながら確信するようになったのは、上達が目に見えると子どもは続けやすくなり、その「見える化」にいちばん手軽なのが記録だということです。
この記事では、何を記録すると上達が見えやすくなるのか、親はどう関わるのか、記録をどう続けるのかをまとめます。指導の正解は競技やチームで違うので、技術論には踏み込まず、家庭でできる記録の工夫に絞ります。
上達を記録で見える化すると、スポーツが続きやすくなる理由
子どもの上達は、毎日見ている親にも本人にも見えにくいものです。身長と同じで、少しずつの変化は気づかないうちに通り過ぎてしまいます。
一方で、試合の勝ち負けやレギュラーかどうかは、はっきり目に入ります。そのため結果が出ない時期には、本人が「自分は伸びていない」と感じやすくなります。
記録は、見えにくい上達を見える形に変える道具だと私は考えています。3か月前は10回だったリフティングが今は25回できるという事実も、残しておかなければ親子とも忘れてしまいます。
何を記録するか|試合結果より大切にしたい3つのこと
記録と聞くと、打率や得点といった試合の成績を思い浮かべる方が多いかもしれません。ただ、試合の結果は相手の強さや出場機会にも左右されますし、小学生のうちは試合に出られる回数が少ない子もいます。
そこで私がおすすめしたいのは、本人の努力で動かせるものを中心に記録することです。
- 練習量。素振りの回数、自主練をした日、シュート練習の本数など、やった事実そのもの
- 自己ベスト。リフティングの回数、25mのタイム、球速など、同じ条件で測れる数字
- できるようになったこと。フライが捕れた、逆足で蹴れた、顔をつけて泳げたなど、数字にならない「初めて」の出来事
少年野球の記録のつけ方で迷っている親御さんなら、まず打席の結果と、その日の素振りの回数だけで十分です。余裕が出てきたら、コーチに言われたことを一言メモで足していきます。
なお、運動会に向けたかけっこのタイムの測り方は、かけっこが速くなる練習と運動会本番のコツで紹介しています。本記事は、習い事やチームで続けているスポーツの長い記録に絞ります。
親の関わり方|他の子と比べず、過去の本人と比べる
記録を始めると、つい気になってしまうのがチームメイトとの差です。ただ、小学生は生まれ月や体格の差がまだ大きく出る年代です。私は、家庭でつける記録は他の子と比べるためではなく、過去の本人と比べるためのものだと割り切るのがよいと考えています。
比べる相手を変えると、声のかけ方も変わります。「あの子は打てているのに」ではなく、「夏休みの頃より空振りが減ったね」と言えるのは、記録が手元にあるからです。
- 記録を見るときは、結果より先に続けたことを認める
- 数字が下がった日は、理由を問い詰めずにそのまま残す
- 記録を叱る材料に使わない
- 高学年になったら、記録を本人に任せていく
責められるための記録なら、子どもはつけたくなくなります。記録は本人の味方であるという立場を、親が最初に決めておくと安心です。
記録を続けるコツ|1回30秒で終わらせて、週に1回だけ見返す
記録が続かない一番の原因は、最初に張り切りすぎることだと私は感じています。試合の流れから反省点まで細かく書くやり方は、3回目あたりで負担になります。
目安は1回30秒です。練習から帰る車の中やお風呂の前に、数字をひとつと一言だけ残します。
- 記録する項目は多くても3つまでに絞る
- 記録するタイミングを、帰りの車内や夕食前などに固定する
- 書けなかった日があっても、さかのぼって埋めようとしない
- 週に1回、週末の夜などに親子で見返す時間を作る
記録と同じくらい大切なのが、見返す時間です。週に1回、1〜2分でかまわないので、親子で先月の数字と見比べてみてください。自己ベストの更新があれば一緒に喜び、なくても練習した日数の積み上がりを言葉にして伝えます。
この時間があると、記録は「つけるもの」から「楽しみに見るもの」に変わっていきます。
紙のノートでもアプリでも大丈夫|私が作った記録アプリの紹介
記録の道具は、紙のノートでもカレンダーでもかまいません。ただ、集計やグラフ化は手間がかかり、そこで止まってしまう家庭もあります。
私はこの手間を減らしたくて、子どものスポーツ記録アプリを作りました。開発者本人の紹介になりますが、目的別に3つ挙げます。いずれもiPhone用で、記録は端末の中だけに保存され、アカウント登録は必要ありません。
試合と練習の記録なら「キロクエスト」シリーズ
野球・サッカー・バスケ・バレー・スイミングの競技ごとに、専用のアプリが1本ずつある記録アプリのシリーズです。試合の結果をタップで入力すると成績が自動で集計され、能力値のランクや称号、選手カードとして成長が形になります。練習ノートも付いています。
記録と集計の機能はすべて無料で、広告もありません。1回かぎりの買い切りで追加されるのは、選手カードの限定デザインだけです。5競技の違いはキロクエストシリーズ全5競技の比較記事にまとめています。
アプリを入れる前に、まず打率を計算してみたい方は、少年野球の打率計算ツールを使ってください。打席・安打・四死球などスコアブックの数字を入れると、打率・出塁率・長打率・OPSが出ます。
球速やスイング速度の自己ベストなら「スピガン」
iPhoneのスロー撮影から球速とスイング速度を計測し、記録は自動で成長グラフになります。計測値はカメラ映像からの推定値なので、練習の目安として同じ条件で測り続ける使い方が向いています。
球数管理と1日3回までの計測は無料で、計測の無制限化や兄弟登録は1回だけの買い切りで開きます。詳しくはスピガンの紹介記事をご覧ください。学年別の球速の目安は、無料の球速チェッカーで確かめられます。
年に1回の体力測定を残すなら「体力テストナビ」
学校の新体力テスト8種目の記録を入れると、種目別の得点と総合評価、同年齢の全国平均との差が分かり、毎年の伸びを並べて確認できます。得点と判定、全国平均との比較は無料で、全履歴のグラフや家族の登録は1回の買い切りで解放されます。
家庭での練習と記録のためのアプリで、学校の正式な評価とは異なる場合があります。機能の詳細は体力テストナビの紹介記事にまとめています。
よくある質問(FAQ)
Q. 少年野球の記録は、親が何からつければいいですか
A. まずは打席の結果と、素振りなどその日の練習量の2つだけで十分です。1回30秒で終わる量から始めて、慣れてきたらコーチの言葉などを足していくのがおすすめです。
Q. 記録は親と子ども、どちらがつけるべきですか
A. 低学年のうちは親が入力し、見返すときに一緒に見る形が続けやすいと思います。高学年になって本人が興味を持ったら、少しずつ任せていくとよいでしょう。
Q. 試合に出られない時期は、何を記録すればいいですか
A. 自主練をした日数やリフティングの回数など、出場機会に左右されない項目を中心にしてください。本人が積み重ねを実感しやすくなります。
Q. 記録が子どものプレッシャーになりませんか
A. 他の子との比較や叱る材料に使うと、負担になることがあります。過去の本人と比べること、数字が下がった日を責めないことを家庭のルールにしておくと安心です。
Q. 途中で記録が途切れました。最初からやり直すべきですか
A. やり直す必要はありません。空白の期間はそのままにして、今日の分から再開してください。途切れても再開できる軽さにしておくことが、長く続けるコツです。
まとめ|記録は、子どもの味方になる道具です
結果がすぐに出ない時期を支えるのが、練習量と自己ベスト、できるようになったことの記録だと私は考えています。
他の子ではなく過去の本人と比べること。1回30秒で終わらせて、週に1回だけ親子で見返すこと。まずは今週の練習から、数字をひとつだけ残してみてください。
子どものスポーツ記録に使える、私が作ったアプリ
開発者は当サイト運営者のJACKです。
どれも無料でダウンロードでき、月額課金はありません。




