小学4年生の2学期になると、社会の授業で「47都道府県の名前と位置」を覚える単元が本格的に始まります。「都道府県のテストがあるのに、子どもがぜんぜん覚えられない」という相談が、私のところにも毎年この時期に増えます。
最初にお伝えしたいのは、47都道府県は「頭のよさ」ではなく「触れた回数」で決まるということです。一度に暗記させようとすると親子ともに疲れますが、毎日5分でも地図に触れる仕組みを作れば、1か月ほどで自然と定着します。
この記事では、なぜ小4の2学期がこの単元の山場なのかを整理したうえで、家庭でできる覚え方を「地方ブロック」「体で覚える」「毎日の反復」の3段階に分けて解説します。私が開発している都道府県アプリも、反復の道具のひとつとして正直に紹介します。
結論:47都道府県は「地方ごとに分けて、毎日5分、1か月」で覚えられる
先に結論を書きます。47個をいっぺんに覚えようとするから挫折します。8つの地方ブロックに分けて、1日1ブロックずつ地図の位置と名前をセットで触れ、それを1か月続けるのがいちばん確実です。
覚え方そのものは「歌」でも「パズル」でも「クイズ」でも構いません。大事なのは、子どもが嫌がらずに毎日続けられる形を選ぶことです。以下で具体的な手順を説明します。
なぜ小4の2学期が都道府県の山場なのか
小学校の学習指導要領では、社会科の第4学年で「47都道府県の名称と位置を理解すること」が求められています。多くの教科書では4年生の後半、つまり2学期から3学期にかけてこの単元を扱います。
ここで覚えた都道府県は、5年生の「日本の国土と産業」、6年生の歴史、そして中学の地理まで、ずっと土台として使われます。逆に言うと、4年生のうちにあいまいなままにしておくと、その後の社会科でつまずきやすくなります。2学期のうちに位置と名前をしっかり結びつけておく価値は大きいです。
覚えられない子に共通する3つのつまずき
私が相談を受ける中で、覚えられない子には共通するパターンがあります。
- 名前と位置を別々に覚えている:県名は言えるのに地図で指せない、または逆のパターンです。「名前」と「形と位置」を必ずセットで触れることが大切です。
- 47個をいっぺんに覚えようとしている:一覧表を丸暗記させると、最初の数県で疲れて止まります。地方ブロックごとに分けるだけで負担がまったく違います。
- 触れる回数が足りない:週末にまとめて1時間やるより、毎日5分のほうが定着します。記憶は「間隔をあけて何度も思い出す」ことで固まるからです。
ステップ1:8つの地方ブロックに分ける
まず日本地図を8つの地方に分けます。北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州沖縄です。それぞれの県の数を先に覚えると、「東北は6つ、あと1つ足りない」と自分で気づけるようになります。
| 地方 | 県の数 | 覚える順番の目安 |
|---|---|---|
| 北海道 | 1 | 1日目(形が特徴的で入りやすい) |
| 東北 | 6 | 2日目 |
| 関東 | 7 | 3日目(住んでいる地方は先に) |
| 中部 | 9 | 4〜5日目(いちばん多いので2日かける) |
| 近畿 | 7 | 6日目 |
| 中国 | 5 | 7日目 |
| 四国 | 4 | 7日目(中国と同じ日でも可) |
| 九州・沖縄 | 8 | 8日目 |
この順番で1周すると約1週間です。1周目は「見て言えればOK」で構いません。2周目から少しずつテストの形にしていきます。自分の住んでいる地方と、旅行や帰省で行ったことのある県から始めると、実感がわいて覚えやすくなります。
ステップ2:形・パズル・歌で「体で覚える」
名前を文字で覚えるだけでは、位置が抜けます。形と位置を体で覚える方法を組み合わせてください。
日本地図パズル
もっとも定番で、効果も確実な方法です。ピースを正しい場所にはめる動作は、形と位置を同時に覚えます。木製やマグネットの実物パズルでも、アプリのパズルでも構いません。地方ごとにピースの色が分かれているものが、ステップ1と相性がよいです。
都道府県の歌
メロディに乗せると名前の順番が一気に入ります。ただし歌だけだと位置が抜けやすいので、歌いながら地図を指す、パズルと組み合わせる、という使い方をおすすめします。
形の特徴を言葉にする
「北海道はひし形」「千葉は下に垂れている」「静岡は横に長い」のように、形を自分の言葉で言わせてください。親が教えるより、子ども自身が見つけた表現のほうが記憶に残ります。
ステップ3:毎日5分の反復で定着させる
ここがいちばん大事です。1周覚えたあとに何もしないと、2週間で半分は忘れます。毎日5分、「間違えた県だけ」を思い出す時間を作ってください。
紙でやるなら、白地図に番号を振って「今日は東北だけ」と範囲を決めてテストします。間違えた県に印をつけて、次の日はその県から始めます。これを1か月続ければ、テストで困ることはほぼなくなります。
ただ、正直に言うと、この「毎日5分の反復」を紙で続けるのは親の手間がかかります。問題を出す、丸をつける、間違えた県を覚えておく、という作業を毎日やるのは大変です。私が都道府県アプリを作った理由もここにあります。
反復の道具として:私が作った「にっぽん地図ずかん」
「にっぽん地図ずかん」は、47都道府県を遊んで覚えるiPhone・iPad用のアプリです。私が開発者なので、宣伝になりすぎないように、できることと料金の仕組みを正直に書きます。
- 形クイズ:県の形を見て名前を当てます。4択、文字入力、声で答える、の3段階。
- 日本地図パズル:地方ごとにピースをはめます。ガイドなしにすると位置を覚えていないとはめられません。
- 県庁所在地クイズ:4年生の後半で必ず出る県庁所在地も、同じ形式で練習できます。
- にほんいちクイズ:川・山・湖・名産などの日本一を、地図の4択で答えます。名産の問題にはイラストが付いており、47都道府県すべてに問題があります。
- せいはマップ:正解した県が地図に色づき、間違えやすい県はオレンジで残ります。「毎日5分、間違えた県だけ」がこの画面で自然にできます。
すべての漢字にふりがなが付くので、4年生なら一人で進められます。広告は一切ありません。アカウント登録も不要で、オフラインでも動きます。
料金の仕組み(正直に書きます)
ダウンロードは無料で、形クイズと都道府県ずかんとせいはマップは無料のまま使えます。日本地図パズル・県庁所在地クイズ・にほんいちクイズは、1回だけの買い切り(400円)で開きます。月額課金はありません。まず無料の範囲で子どもが続けられるか試してから、必要なら買い足す、という順番で問題ありません。
2学期の1か月モデル(家庭での進め方)
| 期間 | やること | 1日の目安 |
|---|---|---|
| 1週目 | 地方ブロックごとに1周(見て言える) | 5〜10分 |
| 2週目 | パズルや4択で位置を確認。間違えた県に印 | 5分 |
| 3週目 | 間違えた県だけを毎日。県庁所在地も少しずつ | 5分 |
| 4週目 | 白地図に全部書けるかテスト。できない県だけ戻る | 5〜10分 |
ポイントは、4週目に入っても「全部やり直す」のではなく「できない県だけ戻る」ことです。できている県を何度もやらせると飽きますし、時間もかかります。
よくある質問
何年生から始めればいいですか?
授業で本格的に扱うのは4年生ですが、興味を持ったら何歳からでも構いません。パズルや形当てなら未就学児でも遊べます。ただ「覚えなければならない」という圧をかけるのは4年生になってからで十分です。
県庁所在地はいつ覚えますか?
都道府県名と位置が先です。名前と位置があいまいなまま県庁所在地を足すと混乱します。都道府県が8割がた入ってから、県名と県庁所在地が違う18県だけを重点的に覚えると効率的です。
アプリと紙、どちらがいいですか?
どちらか一方ではなく、両方使うのがおすすめです。アプリは「毎日の反復」に向いていて、紙の白地図は「テスト本番の形に慣れる」のに向いています。学校のテストは紙なので、最後の1週間は必ず紙でも書かせてください。
子どもがすぐ飽きます。どうすればいいですか?
1日の量を減らしてください。5分で終わる量に絞ると、飽きる前に終わります。「もっとやりたい」で止めるくらいがちょうどよく、翌日も続きます。長くやらせて嫌いにさせるのが、いちばん遠回りです。
まとめと関連リンク
47都道府県は、地方ブロックに分けて、名前と位置をセットで、毎日5分を1か月。この3つを守れば、2学期のテストで困ることはほとんどありません。歌でもパズルでもアプリでも、子どもが嫌がらずに続けられる形を選んでください。
- 新学期の勉強習慣を立て直す方法【2026年版】:夏休み明けの生活リズムとスマホ管理はこちらにまとめています。
- 【せかいの国ずかん】国旗クイズ・位置パズルで196カ国を学ぶ:都道府県の次は世界へ。同じ作りの姉妹アプリです。
- 私が作ったアプリの一覧:知育・暮らし・お金の無料アプリをまとめています。
