夏を越えた車のボディをよく見ると、白い筋のような水垢や、ウロコ状にこびりついた輪ジミが目立っていませんか。夏の強い日差しとゲリラ豪雨のあとは、ボディが一段くすんで見えがちです。
こうした固着汚れは、普段のシャンプー洗車だけではほとんど落ちません。そこでおすすめなのが、気温が落ち着く秋に1日かけて塗装の下地処理をやり直すことです。
この記事では、洗車から鉄粉除去、ポリッシャーとウールバフを使った研磨、仕上げのコーティングまでの手順を順番に解説します。バフそのものの選び方は車磨きバフのおすすめ比較記事で詳しくまとめているので、道具選びからの方はあわせて読んでみてください。
夏についた水垢・ウロコの正体を知る
メーカー本人のおすすめ(自社商品)
JUREMI ウールバフ 6枚セット 125mm(¥2,570・税込)
整備士監修のポリッシャー用ウールバフです。細目・中目・荒目の3種×各2枚の計6枚入りで、夏に固着した水垢やウロコの研磨から仕上げ前のならしまで、この1セットで段階的に使い分けられます。マジックテープ式で着脱も簡単です。
▶ Amazonで見る▶ 楽天で見るJUREMI全アイテムを見る対策の前に、まず相手の正体をはっきりさせておきます。ボディに付く白や黒の筋状の汚れは、油分やホコリが雨で流れて乾いた、いわゆる水垢です。
一方、塗装やガラスにウロコ状に残る輪ジミの多くは、水道水や雨水に含まれるミネラル分が蒸発したあとに残ったものです。これはイオンデポジットと呼ばれ、塗装の上で固着すると洗車では落ちなくなります。
さらに進行すると、太陽の熱で塗装表面がクレーター状に侵されるウォータースポットになることもあります。ここまで来ると研磨でも戻し切れない場合があるため、固着が浅いうちに落とすことが大切です。
夏は水分の蒸発が速く、洗車後の拭き残しや夕立の雨粒がすぐ乾くため、一年で最もイオンデポジットが育ちやすい季節です。気温が下がる秋は塗装にもケミカルにも穏やかで、じっくり作業するのに向いています。
また、冬になると路面の凍結防止剤などで車はさらに汚れやすくなります。その前に汚れをリセットして保護膜を作っておくことが、秋に下地処理をする一番の狙いです。
秋の下地処理は4ステップで進める
作業の全体像は、洗車、鉄粉除去、研磨、コーティングの4ステップです。順番を守ることがきれいに仕上げる最大のコツなので、1つずつ見ていきます。
手順1:洗車で砂とホコリを完全に落とす
最初にたっぷりの水で砂やホコリを流してから、カーシャンプーで優しく洗います。砂が残ったまま次の工程に進むと、バフで砂を引きずってキズを作る原因になります。
洗車後は水分をしっかり拭き上げてください。濡れたままでは、鉄粉や汚れの残り具合を正しく確認できません。
手順2:鉄粉除去でザラつきを取る
洗車後のボディを手のひらでそっと撫でて、ザラザラする場所を探します。この正体は、ブレーキダストなどが塗装に刺さった鉄粉です。
鉄粉は専用の粘土クリーナーや鉄粉除去剤で取り除きます。粘土を使う場合は、水をかけながら軽い力で滑らせるのが基本です。
この工程を飛ばして研磨に進むと、バフが鉄粉を巻き込んで塗装に新しいキズを刻んでしまいます。地味な作業ですが省略しないでください。
手順3:ポリッシャーとバフで研磨する
いよいよ本丸の研磨です。ポリッシャーに取り付けたバフにコンパウンドを付け、固着した水垢やウロコを塗装表面のごく薄い層と一緒に削り落とします。
ここで使うバフの種類と当て方が、仕上がりを大きく左右します。詳しくは次の章でまとめて解説します。
手順4:コーティングで保護膜を作る
研磨した直後の塗装は、汚れを防ぐ膜が何もない無防備な状態です。必ずその日のうちにコーティング剤やワックスで保護膜を作ってください。
下地が整った塗装はコーティングもムラなく塗り広げやすく、本来の性能を発揮させやすくなります。ここまでやって秋の下地処理は完成です。
ウールバフの役割と使い方
バフには大きく分けて、ウールなどの繊維系と、スポンジ(ウレタン)系の2種類があります。ウールバフは無数の繊維の先端で削るため切削力が高く、固着したウロコや濃い水垢を落とす下地処理の主役です。
スポンジバフは切削力が穏やかで、最終仕上げや艶出しが得意です。つまり夏汚れのリセットでは、まずウールバフで削り、スポンジ系で整えるのが王道の流れになります。
私が企画・販売するJUREMIのウールバフ125mmは、細目・中目・荒目の3種が2枚ずつ入った6枚セットです。基本は中目とコンパウンドで様子を見て、落ちない部分だけ荒目に上げ、最後に細目でならすと失敗しにくいです。
使い方のコツは3つあります。コンパウンドは少量ずつ、ポリッシャーは低速から、そしてバフは塗装面に平らに当てて常に動かし続けることです。
力で押し付ける必要はありません。ポリッシャーの自重を乗せる程度の力加減で、ゆっくり直線的に動かすときれいに仕上がります。
ピラーの根元やドアハンドル周りなど125mmが入らない場所には、JUREMI ウールバフ 80mm(6枚セット・¥1,680 税込)が便利です。125mmと同じウール素材なので、細部まで質感をそろえて仕上げられます。
研磨のやりすぎは禁物。塗装を守るための注意点
正直にお伝えしたいのは、研磨は塗装を削る作業だという事実です。塗装の一番上にあるクリア層の厚みはごくわずかで、研磨するたびに確実に薄くなっていきます。
同じ場所にバフを当て続けると摩擦熱がこもり、塗装を傷める原因になります。特にボンネットの縁やプレスラインは塗装が薄く、削れやすい場所です。
樹脂パーツやモールの際はマスキングテープで養生し、まず目立たない場所で試してから全体に進んでください。コンパウンドでしっかり削る研磨は、年1〜2回程度にとどめるのが無難です。
また、爪が引っかかるような深いキズは研磨では消えません。無理に削り込むより、車の小傷はタッチペンか磨きかを判断する記事を参考に補修方法を選んでください。経年車や再塗装歴のある車は、専門店に相談するのも立派な選択です。
よくある質問
Q1. 水垢とウロコ(イオンデポジット)は何が違いますか?
水垢は油分やホコリが雨と混ざって乾いた汚れで、専用クリーナーで比較的落としやすいものです。ウロコは水分中のミネラルが固着した輪ジミで、進行すると洗車では落ちず、研磨が必要になります。
Q2. ウールバフとスポンジバフはどちらを使えばいいですか?
固着した水垢やウロコを落とす下地処理にはウールバフ、仕上げの艶出しにはスポンジバフが向いています。夏汚れのリセットなら、まずウールバフの中目から試すのがおすすめです。
Q3. 手磨きでもウロコは取れますか?
ごく軽いウロコなら、水垢取りクリーナーと手磨きで薄くできる場合があります。ただし固着が進んだものは手磨きでは歯が立たないことが多く、ポリッシャーとウールバフを使うほうが短時間で作業を終えやすいです。
Q4. 研磨はどのくらいの頻度までやっていいですか?
クリア層は研磨のたびに薄くなるため、しっかり削る研磨は年1〜2回程度が目安です。日常の汚れはこまめな洗車と拭き上げで防ぎ、研磨は季節の変わり目のリセットと考えると塗装が長持ちします。
Q5. 研磨のあとにコーティングは必須ですか?
必須ではありませんが、強くおすすめします。研磨直後の塗装は保護膜がない状態で、そのままでは水垢やウロコが再付着しやすいためです。市販のコーティング剤やワックスで構わないので、研磨した日のうちに保護まで済ませてください。
関連記事
私が作った無料アプリも使ってみてください
どれも無料でダウンロードできます。
機能を広げる買い切りオプションのあるものもありますが、月額課金は一切ありません。
この記事のテーマに近いものを3つ選びました。




